基礎代謝量の平均値

基礎代謝量は、人間が何もしない時、ただ、生命を維持するためだけに必要なエネルギーです。基礎代謝量は、<基礎代謝基準値>×<体重>で求められます。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準の表では、1歳から70歳以上の各年齢の、男性、女性の平均的な体重が表示されているので、それを参考に計算できるのです。

低年齢のときには、基礎代謝量は男性・女性ともに、700~1000キロカロリーで、15~17歳へむけて、基礎代謝量は増えていきます。成人男性の平均は、1,500kcalです。成人女性の平均が1,200kcalです。

しかし、それらの数字は、あくまでも、基礎代謝量の平均ですから、大切なことは、自分の基礎代謝量を知ることです。基礎代謝量を計ることができる体脂肪計が、いくつかのメーカーから販売されています。

そのような便利な道具を使うことにより、自分の基礎代謝量は、平均よりも多いのか、少ないのかを確実に、かつ簡単に知ることができます。

そして、別に大事なことは、年齢が上がっても、基礎代謝を上げていくことは可能だということです。 基礎代謝が使われる部位は、筋肉が最も多く38%、次に肝臓が12.4%、胃腸7.6%…といった順番です。

内臓の運動量を増やすことはできないのですが、筋肉量を増やすことで、基礎代謝全体の量を増やし、消費エネルギーの量を上げることが可能です。つまり、燃焼しやすい体作りということです。 基礎代謝量の平均を先ず知ることから、自身の管理に繋がるということです。

基礎代謝の基準値

基礎代謝基準値というのは、体重1kgあたりの基礎代謝量(kcal)の値のことです。男性、女性、年齢別にきまっています。

たとえば、男性では、年齢1歳~2歳は、61.0。3歳~5歳は、54.8。6歳~8歳は、44.3。9~11歳は37.4.12~14歳は、31.0。そして、15歳~17歳では27.0。18~29歳は24.0。30~49歳は22.3。50歳以上については、21.5というように決まっています。

女性の場合も同じように、年齢1歳~2歳は59.7。3歳~5歳は52.2。。6歳~8歳は、41.9。9~11歳は34.8。12~14歳は、29.6。15歳~17歳では、25.3。18歳~29歳は23.6。30歳~49歳は、21.7。50歳以上については20.7。というようにです。

例として、40歳で50キロの体重の男性ならば、基礎代謝量は、<体重×基準値>ですから、「50×22.3=1115」となります。これが、40歳で50キロの体重の女性ならば、「50×21.7=1085」という数字になります。

このように基礎代謝基準値をみてきますと、年齢と性別によって違います。そして、男女とも基礎代謝量というのは、10代をピークに、年齢とともに少しずつ減り、40代を過ぎると急激に低下します。

また、基準値の年齢の幅が広いので、計算できるというものの、かなり大ざっぱな数値といえるかもしれません。しかし、標準摂取カロリーというものを考えるときには、この基礎代謝基準値は、必要です。

また、ダイエットで、カロリーコントロールを必要とするときには、基準となる数値から、計算した摂取量を目安にします。