基礎代謝を上げるには
基礎代謝を上げるには、まず、筋肉量に注目しなくてはいけません。なぜなら、基礎代謝は筋肉量に比例するからです。ふだんから気をつけていても、筋肉量というのは、なかなか維持できにくいものです。
まして、環境の変化、食生活の変化で、気にはしていても運動不足・偏った食事というような状況になりがちです。そのような理由から、筋肉量が少なくなれば、基礎代謝も低下するのです。
反対に、定期的に運動を続けていれば、筋肉量を維持できます。また、筋肉トレーニングなどを加えることで増加します。基礎代謝を増やすには筋肉を増やすトレーニング(筋肉トレーニング)が、基本ということです。
トレーニングといっても、さまざまな方法があります。自分に合ったトレーニングでもって、筋肉量が増加すれば、基礎代謝も上がるのですから、続けたいものです。
基礎代謝は18歳~20歳前後をピークに、特に運動などを行わないままでは、加齢とともに低下していくことは、避けられないものです。歳をとり、中年になってきたのに、若いときのままの食生活では、体のために良くないのははっきりしています。
また、忙しい日々で、運動はやりにくいものです。しかし、自分の状況を、正しく把握することが必要でしょう。今までに体重計に加えて、体脂肪に内臓脂肪など、体をスキャンするといったような、商品も発売されています。
バランスのよい食事や、トレーニングと共に、活用して、基礎代謝アップに役立てたいものです。
基礎代謝と年齢・身長
基礎代謝は、人が生きて行くために必要な最低限のエネルギーのことを言います。ひとは、横になり、安静にしていても、心臓はもちろん、体温を維持するためなどに筋肉や臓器が活動しているので、エネルギーを消費します。
このエネルギー量が「基礎代謝量」です。1日の「総消費エネルギー量」のうち、基礎代謝量は約70%を占めています。
この基礎代謝量は、生後成長するにつれて高くなり、18歳から20歳前後をピークに、その後は徐々に減っていきます。若い人のほうが、そして、男性のほうが高い傾向にあります。
女性は男性より基礎代謝が低い傾向にあります。女性は妊娠・出産という大切な役目があるため、男性よりも多くの体脂肪を蓄えており、筋肉量が少ないことが原因です。
そして、個人差はあるというものの、一般に40歳を過ぎると急激な下降線をたどります。これは、加齢によって筋肉が衰えて減少してしまうからです。つまり、年齢により、基礎代謝量は変化するということなのです。
では、基礎代謝は身長や体重といった体格にも関係するのかというと、体の大きさではなく、筋肉量が影響するのです。同じ体重だとか、身長が同じくらいだといっても、筋肉の量が多い人は基礎代謝が高いのです。
よって、どんどんエネルギーが消費され、脂肪が蓄積しにくい傾向にあります。逆に基礎代謝が低い人は、エネルギーを消費できず余ったエネルギーが脂肪として体内にストックされるということです。