生活習慣病とは?
生活習慣病とは、日常の乱れた生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気で、かつては“成人病”と呼ばれていました。生活習慣病にはさまざまな病気があり、日本人の3分の2が生活習慣病で亡くなっています。
厚生労働省による定義では、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」とされるとあります。
生活習慣病は、遺伝的な要因もありますが、食生活や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどが深く関わっています。言いかえれば、普段の生活習慣を見直し、生活習慣を改善することにより、病気を予防し、症状が軽いうちに治すことも可能なのです。
現代社会では、さまざまな要因から生活習慣病患者および生活習慣病予備軍と呼ばれる方々は増加する一方なのが現実です。生活習慣が原因となる病気は、たくさんの種類があり、どこまでが生活習慣病と定義されるのか明確な境界はありませんが、病気を理解し、健康な体を維持するためにお役立てください。
生活習慣と関連する病気生活習慣の違いが病気にも影響を与える食事、運動、喫煙、アルコールの習慣と、それに関わる主な病気をあげると、食習慣 糖尿病(成人型)、肥満症、高脂血症、痛風(高尿酸血症)、循環器病(心臓病や脳血管の病気)、大腸がん、歯周病など、運動習慣糖尿病(成人型)、肥満症、高脂血症、高血圧など、喫煙習慣肺扁平上皮がん、慢性気管支炎、肺気腫、循環器病、歯周病など、飲酒習慣アルコール性肝疾患などが生活習慣病と言われるものです。
生活習慣病の予防
生活習慣病の予防は、食事、運動、休養といった生活習慣の改善から始まります。病気を発見してから治すのではなく、日頃から自覚をもって、生活を改善していくことが重要です。
不調を感じている箇所はないか、体型や体重、血圧などに大きな変化はないか、食生活で不足している栄養素はないかといったことを把握し、問題があれば生活を改善していく、血糖値やコレステロール値など、自分でチェックできないものについては、定期的に検診を受けること、さらに家庭の病歴について把握していくのも必要です。家族から受け継いだ危険因子に悪い生活習慣病が加わると、発病の可能性が高まるからです。
生活習慣病を予防するためには、重要な三要素が「食事・運動・休養」です。食事は、バランスのとれた食事をする・肉より魚を多く摂る・塩分のとりすぎに注意する・甘いものに注意するなどあげられます。
運動については、生活習慣病予防の運動不足を解消するためには、有酸素運動(楽に呼吸ができ、筋肉に十分酸素を送り込める運動)を、生活に取り入れることをお勧めします。ウォーキングは、現代人が無理なく生活に取り入れることのできる運動です。
休養については、何より休息・睡眠を十分とることが生活習慣病予防するには重要で、また、生活習慣病予防には規則正しい生活のリズムが健康生活の第一歩です。
そして、生活習慣病予防には節酒・禁煙を心がけることが、あなたの体を生活習慣病から守ることになります。疲労や寝不足は身体バランスをくずし、生活習慣病になりやすい体質になります。